電気設備学会

講習会
東北地域の冬季雷被害様相とその対策

 新潟県を含む東北の7県の雷性状は、各地域で大きく異なり、福島県の一部は、我が国でも夏季の雷活動が最も激しい地域に属しています。また、11月~3月にかけて日本海沿岸で頻発する冬季雷は、電力設備、情報通信設備、建築物、再生可能エネルギー発電設備等幅広いインフラ設備に他に類を見ない厳しい雷被害を与えています。
 日本海沿岸の冬季雷は、海外と比較しても、その発生頻度の多さや、被害の重大さが特別であり、一般的な指針に基づく対策では、被害の発生を許容可能な範囲に収めることができないのが実情です。
 電気設備学会東北支部では、2010年10月に「東北地域冬季雷害様相調査検討委員会」を組織し、新潟県を含めた東北地方の日本海沿岸の冬季雷による被害様相と発生原因を明らかにし、その時点で考えられる対策手法を提案してまいりました。2013年10月には、フェーズⅠの調査結果を取り纏め、雷被害の多い地域の方々に認知していただけるよう各地で講習会を開催しました。
 2014年度から始まったフェーズⅡでは、2019年まで一部夏季の雷を含めた現地調査を実施し、さらにその調査結果をもとに、被害の発生メカニズムと対策法を、気象面の検討を加えて、明らかにしました。
 このたび、上記フェーズⅡでの調査・検討の結果を報告書に取り纏めましたので、東北地域の関係者にその成果を発表することを企画いたしました。東北地域の雷性状、被害の様相、発生のメカニズムと対策法などについて解説いたします。
 皆様の積極的なご参加をお願いします。

本講習会は中止となりました

開催日 2020年6月11日(木)13:30~17:00 (受付:13:10)
場所 (株)ユアテック本社 3階Cホール
〒983-8622 仙台市宮城野区榴岡4-1-1
定員 50名(定員に達し次第締め切ります)
料金 無料

詳細情報

申込方法 WEBよりお申込みください。
申込締切り 2020年6月4日(木)
キャンセル キャンセルや参加者変更は前日までに電話またはE-mailにてご連絡願います。
主催 一般社団法人電気設備学会 東北支部
後援 一般社団法人日本電設工業協会東北支部
公益社団法人日本技術士会東北本部電気電子部会
一般社団法人建築設備技術者協会東北支部
問い合わせ 一般社団法人電気設備学会 東北支部 事務局
TEL 022-296-2111 FAX 022-296-2157
E-mail:dsg-tohoku@ieiej.or.jp
(お電話の掛け間違いには十分にご注意ください。)

講習内容

時間 講習内容 講師等
13:30~13:40 はじめに 横山 茂
静岡大学
13:40~13:55 1.雷被害調査の概要と調査結果 佐藤 智之
東北電力㈱
13:55~14:15 2.雷被害原因と雷被害物 古賀 佳康
音羽電機工業㈱
14:15~14:40 3.無線通信設備への直撃雷による被害様相 深山 康弘
㈱昭電
14:40~15:05 4.自家用電気設備における雷被害様相 千葉 健太郎
(一財)東北電気保安協会
15:05~15:20 休憩
15:20~15:40 5.配電線への直撃雷による被害様相 佐藤 智之
東北電力㈱
15:40~16:05 6.日本海沿岸における雷電荷高度と低構造物への冬季雷被害 松井 倫弘
㈱フランクリン・ジャパン
16:05~16:30 7.北海道地域と東北地域との雷被害様相と気象状況の比較 伊藤 秀敏
㈱サンコーシヤ
16:30~16:45 8.自然エネルギー設備雷被害実態とその対策事例 小沼 満
㈱小沼設計
16:45~17:00 9.総合討論 横山 茂・佐藤 智之