電気設備学会

2025年(令和7年)電気設備学会星野賞受賞者

第19回 星野賞受賞者の功績概要

山本 達也

所属
株式会社トーエネック
功績概要
山本達也氏は、低圧及び高圧における建築電気設備の設計、施工等の安全に関する研究開発等の知見をもって、安全保護に関わる設計、施工、維持管理について、国内委員会及び国際会議に多く参加し、我が国の意向を反映したIEC規格の制改定に多大な尽力している。また、制改定されたこれらIEC規格に関し、電技解釈やJISへの反映することで国内基準等の国際整合化に貢献している。
国内電気設備基準の国際整合化活動では、我が国の低圧電気設備の国際整合化を目的とした低圧電気設備技術基準国際化委員会に2012年から作業会委員として参加、2024年に副主査、2025年に主査となり、IEC60364(低圧電気設備)シリーズ及びIEC61936-1の制改定されたIEC規格について、電気設備技術基準の解釈(以下、電技解釈)への導入検討を行なった。その結果は、逐次電技解釈の改正で反映されてきた。また、これまで他法令との関わり等の視点から、電技解釈への取入が見送られていた規格についてもIEC規格の改正を機に再検討を行い、導入検討を行った。
国際規格の策定活動では、2016年よりIECTC64国内委員会に参画し、規格案の検討を行うとともに、国際会議にも参加し、同TCが担当する多くのIEC規格に関し、我が国の意見の反映に尽力した。殊に、我が国から提案した「災害(地震、水害、風害)に対するレジリエントな電力供給システム」のIEC規格案に関しては、同規格案検討のためにIECTC64内に設けられたWGに、副主査として計5回開催された全てに参加し、規格の制定に尽力した。そして同規格案は、2025年9月にIEC TS60364-7-725として承認された。
IEC規格のJIS化の活動では2018年から電技解釈に導入されているIEC60364シリーズの適正な運用等を目的として活動している、IEC60364シリーズ対応JIS作成資料検討委員会に参加し、電技解釈第218条に取り入れられているIEC規格のJIS化に関し、JISの3規格の制定及び12規格の改正検討を行った。